私が勤務する会社は、「仏壇通り」と言われる場所にある。

こんな形態があればいいのにと思う仏壇

こんな形態があればいいのにと思う仏壇

55才、女性のエッセイ : 私が勤務する会社は、「仏壇通り」と言われる場所にある

私が勤務する会社は、「仏壇通り」と言われる場所にある。名前の通り、道路の両脇に仏壇屋さんが、ぽつぽつと並んでいる。お店の中まで入ったことはないが、ほとんどのお店の入口は、季節に関係なく開け放たれているかガラス張りなので、歩いていると商品である仏壇は否応なしに目に入る。まじまじと見ているわけではないが、毎日通るので無意識のうちに見ている。
仏壇のほとんどは、大小、材質の違いはあっても、あの形だ。観音開きの、黒っぽいと言えばすぐ思い浮かぶ例の形。宗教的な意味があってのあの形、素材なのかもしれないが、私は嫌いだ。実家の仏壇は、黒い漆塗り、金具は金色という典型的なものだが、黒と金という色も嫌いだが、まず漆の匂いがイヤだ。「死」「葬式」という悲しい思い出に直結するから。
だから、もし今後買い替えるとしたら、色は白っぽい白木がいい。細身のドレッサーみたいな形で、扉はおしゃれなフレンチドアスタイル。下は、猫足みたいに先がくるんとしているような、やさしい感じの、仏壇とは絶対思えないような形がいい。扉を開ければ、写真や位牌を置けるけど、閉めれば周囲の家具やインテリアとも溶け込むような、違和感のないそんな仏壇が欲しい。が、そんな仏壇はチラリとも見た記憶がない。
お店にお客さんがいるところもあまり見たことはないが、考えてみれば、仏壇は日用品ではないけれど、必要になれば買わざるをえない必需品だ。だから、仏壇屋さんも存在しているわけだ。私が欲しいと思う仏壇は、一例にすぎないが、少なくとも、あれ?と思うような仏壇がひとつでもあれば、仏壇通りも少しは活気づくんじゃないかと思う。

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